2月3日から3月23日まで、映画製作者でビデオアーティスト、写真家としても活躍するフィンランド人、エイヤ=リーサ・アハティラ氏の個展が、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川・丸亀)にて開催される。
アハティラは氏1959年生まれ。ヘルシンキの美術学校へ通った後、ロンドンやロサンゼルスで映像を学び、ベネチア・ビエンナーレやドクメンタ(カッセル)など多くの大きな国際展やグループ展に参加。テート・モダン(ロンドン)やキアスマ現代美術館(ヘルシンキ)においても大規模な個展を開催している。
アハティラ氏は自らの作品を「ヒューマンドラマ」と称し、人間関係に横たわる愛や嫉妬、怒り、和解といった強烈な感情やセクシュアリティ、コミュニケーションの難しさ、アイデンティティなどの諸問題を作品中に見出し続けている。アハティラ氏が映像や写真を通じてみせる特徴でもある物語性は、冗長な期間から得られたリサーチやアーティスト自身に起こった経験や記憶に基づいて作られた虚構の世界だ。
国内での個展は2003年の東京オペラシティ・アートギャラリー以来、今回が2度目。ビデオ・インスタレーション2作品のほか、写真も3点ほど出品する予定となっている。2月3日にはエイヤ=リーサ・アハティラ氏によるアーティストトークも行われる。
『Focus2 エイヤ=リーサ・アハティラ展』
2008年2月3日(日)~3月23日(日)10:00~18:00(入館は17:30まで)
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川・丸亀)
料金:一般950円、大学生650円、高校生以下無料