2005年春に新国立劇場にてスタートした、初めての国立演劇研修所。その2年間にわたる基礎教育と1年間の舞台実習を経てきた1期生の15名が、ついにその成果を披露する1期生修了公演『リハーサルルーム』が、2月8日から10日の3日間は東京、2月24日には福岡、2月27日、28日は川崎にて上演される。
この修了公演は、研修の仕上げというだけではなく、俳優としてのデビュー作ともなるような作品を目指して取り組んでおり、研修生一人ひとりの特色が際立つように書き下ろしの新作を上演。劇作家、篠原久美子氏の脚本に加え、演出は演劇研修所所長(前・演劇芸術監督)の栗山民也氏が手がけている。
学校教育や国立大学で演劇が正課となっていない日本で、その先駆けとなる活動の発表だけに、ぜひ足を運んでいただきたい。
東京近郊のベッドタウンに集まる若者たち。急きょ、市民たちで芝居を立ち上げることになったのだ。芝居の稽古が進むにつれて、一見平和に過ごす若者たちのもう一つの姿が浮かび上がってくる。やがてそれは芝居づくりにも波及し、思わぬ事態が持ち上がってくる。しかし、そのぶつかり合いや葛藤から、彼らはある手応えを見つけ出して行く・・・。
演劇研修所 研修公演
1期生修了公演『リハーサルルーム』
キャスト:演劇研修所第1期生
内田亜希子、岡野真那美、河合杏奈、小泉真希、高島令子、二木咲子、眞中幸子、北川響、窪田壮史、野口俊丞、古河耕史、古川龍太、前田一世、三原秀俊、山本悠一
主催:文化庁
東京公演
2008年2月8日(金)~2月10日(日)
会場:新国立劇場 小劇場 THE PIT
福岡公演
2008年2月24日(日)
会場:大野城まどかぴあ
神奈川公演
2008年2月27日(水)~2月28日(木)
会場:川崎市アートセンター アルテリオ小劇場