スピノザ研究、マルクス研究、アウトノミア(自立)運動の指導者として知られ、世界的な反響を呼んだ『帝国』、『マルチチュード』の共著者として著名な、政治哲学者のアントニオ・ネグリ氏が、国際文化会館牛場記念フェローシップの招きで初来日し、東京藝術大学で開かれるイベントに参加する。
「歓迎の祝祭を有象無象の流儀でやろう」という企画側の意図により、「大学の敷居をとっぱらって、もっと楽しく賢く、有意義に。さまざまな実践者、表現者、生活者、思索者、冒険者などなどの参集、協力を得て、生きることと政治を議論」するという。
各イベントは「セル」(有機的な生命体)によって分類され、共通場の発生(建築)、目撃と想像力(映像)、身体と記憶と共感(パフォーマンス、音楽)技術と創造性 (美術)、医療とアートをめぐる活発な議論やできごとが期待される。
プレイベントも含め、期間中はイベントが盛りだくさん。「素人の乱」の松本哉氏もパネリストの一人として名を連ねる[「マルチチュードか、プレカリアートか?」── この国の「路上」からトニ・ネグリを歓待する]など、どれも見逃せない。詳細は公式サイトにて確認を。