空間を際立たせる方法の可能性を探る、神村恵カンパニー新作公演『どん底』

神村恵カンパニー新作公演『どん底』が2月15日(金)~17日(日)までBankART 1929 Yokohama 1929ホール(神奈川・横浜)にて上演される。

神村氏は身体の存在感とその空間性に独特なアプローチが見られる作家。04年にソロ活動を始め、舞台作品にどうしようもなくつきまとう物語的展開や、そこにたち現れる劇的な意味の抽出に対する批判性を、新たな表現として打ち出したことで期待が高まっている。また神村氏は、近年の若手作家にしては珍しく自身のカンパニーを創設し活動を広げている意欲的な作家である。

今回の新作では、今までの創作作業にひきつづき、意味を感じさせない動きを積み重ね、空間を際立たせる方法の可能性を探る。広い空間を使って人と人の間にある隙間を見せ、4人のダンサーを使って、輪郭のはっきりした動きや距離やずれを感じさせる配置を作ることによって「互いが離れていくこと」「取り残されていくこと」を際立たせていく。

「Ground-breaking」は、これまで20年の間、チェルフィッチュの岡田利規氏やニブロールの矢内原美邦氏、山田うん氏など現在活躍する舞台芸術家の出発点を担ってきたSTスポットによる、若手作家育成を目的としたシリーズ企画。

STスポット自主事業
the Ground-breaking 2008 
神村恵カンパニー『どん底』
2008年2月15日(金)~17日(日)
会場:BankART 1929 Yokohama 1929ホール(神奈川・横浜)
構成・振付:神村恵
出演:磯島未来、遠藤綾野、高橋明子、山縣美礼、神村恵
料金:前売2,500円 当日2,800円 学生2,000円(全席自由)

15日(金)は公演終了後、アフタートークを予定\nゲスト:手塚夏子(振付家、ダンサー)

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