立体作家、田代裕基氏と吉田朗氏の立体作家二人による展覧会『幻想的動物王国』が3月15日までYUKARI ART CONTEMPORARYにて開催中。
二人の作品の共通点は「動物」に似た姿の作品を発表しているところ。しかし、田代氏の木彫りの表面に彩色をほどこす伝統的な作品に対し、吉田氏はFRPと呼ばれるガラス繊維強化プラスチックにエアーブラシでペイントするクールな作品を得意としており、両者の作風はまったく異なる表情を見せている。
また、その異なる点は外面のみならず、自身が感じる生命の不思議や命が持つ躍動感をストレートに表現する田代氏に対し、吉田氏は人間や現代社会の抱える問題や矛盾を風刺的に表現している。
アウトプットは違えども、ともに「動物」を通して表現している両者の作品を、同時に感じることのできる展覧会となっている。
田代裕基 + 吉田朗
『幻想的動物王国 imaginary animal kingdom』
2008年2月23日(土)~3月15日(土)
会場:YUKARI ART CONTEMPORARY(東京・学芸大学)
料金:入場無料
(画像:「雪化粧」田代裕基)