ハイコントラストかつ、地方に根ざした写真作品『知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ展』

イタリアの写真家、マリオ・ジャコメッリの写真展『知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ展』が東京都写真美術館(東京・恵比寿)にて5月6日まで開催中。

ジャコメッリは戦後の代表するアマチュア写真家の一人。生まれの地であるイタリア北東部セニガリアにて、ほとんどの作品を撮り続けた。ジャコメッリの作品は詩や絵画のように読み取る作品ともいわれており、じっくり凝視を求める作風を持ちあわせている。

その作風は当時の、作品イメージを消費しようとする見る者の趣向にはそぐわなかったものの、現代の日本においては植田正治、緑川洋一らなどと共に、地方に根を下ろして作家活動を行ったアマチュア写真家として見直されつつある。

日本初の展覧会となるこの機会に、「黒」と「白」のハイコントラストの世界を見事に操るジャコメッリの写真表現を味わってほしい。

『知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ展』
2008年3月15日(土)~5月6日(火・祝)
会場:東京都写真美術館 2階展示室(東京・恵比寿)
料金:一般 1,000円 学生800円 中高生・65歳以上600円
休館日:毎週月曜日(5月5日は開館)

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