観光地によくある顔ハメ看板。誰もが一度はご当地有名人や動物に扮して恥ずかしい写真を撮ったことがあるのではないだろうか。菅絢子氏の『誰?』新日本民俗学2008は、そんな顔ハメ看板の並ぶ参加型展覧会だ。
本展覧会を主催するMuseum Of Travel(MOT)の公式サイトには、次のようなことばが並ぶ。「顔を剥ぎ取られた瞬間、その人間は明瞭な個を失う。思わず「誰?」と問いたくなる彼の全身像を知るためには、二つの方法しか残されていない。かろうじて垣間見える彼のアイデンティティーを掬い取るか、等身大の彼に身を重ね、空虚な顔を代弁するか」。
何だか難しげな雰囲気が漂うが、そこは顔ハメ、考えるのは後でいい。おバカな写真を撮って撮られて、思うぞんぶん楽しもう。会場を訪れる際は、くれぐれもカメラの持参を忘れずに。
会期中には、トークイベントをはじめとするさまざまな催しも予定されている。詳細はMOTの公式サイトで。
『誰?』新日本民俗学2008
2008年3月27日(木)~4月5日(土)12:00~20:00(土日は19:00まで、3月27日は17:00から)
会場:Otto Mainzheim Gallery(東京・八丁堀)
料金:無料(予約不要)
「関連イベント」
会期中に『トークイベント CAMP』を開催。
イベントの内容、予約方法など詳細については、MOTの公式サイト参照