広島県北東部の山々に囲まれた旧三良坂・吉舎・総領の3町にまたがる灰塚地域。ダムの建設により森と緑にあふれたこの場所とともに、20万本の木々が消えることになる―。
それを聞いた建築家と美術家、写真家からなるユニット、PHスタジオが「森の引っ越し」をテーマとした12年に及ぶアートプロジェクトを開始。その活動の様子を見守る映像作品『船、山にのぼる』が4月5日（土）から渋谷ユーロスペースで上映される。
伐採される木でダムに沈む村の谷間に60メートル大の船を造り、ダムにたまった水で船を山のてっぺんに移動させる壮大な計画。たくさんの木が、船になって森に帰るまでの夢のような話を、前作「ニュータウン物語」で自分が育ったコミュニティを描いた本田孝義監督が撮りあげている。
『船、山にのぼる』
2008年4月5日（土）より渋谷・ユーロスペースでレイトショー（連日21:00～）
※ただし、4月12日・13日、 4月19日・20日の土日のみモーニングショー有り（朝9:45～）
撮影：本田孝義、林憲志、濱子正
音楽：風の楽団
音響構成：米山靖
ナレーター：川野誠一
プロデューサー：伏屋博雄
製作：ビジュアルトラックス、戸山創作所
支援：文化庁
協力：PHスタジオ、BankART1929
宣伝：スリーピン
配給：戸山創作所
