4月8日、京都大学と動画共有サイトYoutubeは、同サイト上の「KYOTO-U OPEN COURSEWARE」にて京都大学の講義映像の提供を開始した。
京都大学では、ホームページ上で2005年から授業時に配布されるレジュメや講義映像、同大学が保有する資料などを発信してきたが、Youtube上で配信をすることで、より開かれた形で大学の知的財産を提供していく。
4月8日現在、公開されているのは199本の動画で、「IT ビジネス・マネジメント」や肝臓の移植手術を実録した「Living Donor Liver Transplantation」など、実に幅広い映像がアップロードされている。
同大学総長の尾池和夫氏は、このプロジェクトの目的を京大の学生から受験を志願している高校生、学習した社会人に向けて講義を知ってもらうこととしており、さらに、下記のように語っている。
これ(オープンコースウエア)によって、広く社会に貢献するだけでなく、ウェブにおける知的資産の蓄積に貢献することを目的としたプロジェクトです。この知的資産の世界を十分に楽しんでください。また、内外に多くの方々に宣伝してくださるようお願いします。
音楽や映画などのエンターテインメントコンテンツの共有だけでなく、こういったアカデミックな知の財産がネット上で蓄積され、共有されることによって、より能動的で実践的な学習体験を享受することができるようになるのではないか。