緻密な線の集積で、詩的な世界を描き出す永岡大輔氏による新作展『曖昧な庭』が、hpgrp Gallery 東京(東京・表参道)にて5月6日(火)まで開催中。
永岡大輔氏はインクの線を繰り返し重ねて描くドローイングを中心に発表しているアーティスト。今回がhpgrp GALLERY TOKYOでの初個展となる。
今回の展示ではドローイング作品に加え、「蜂の真社会性」からインスピレーションを受けた立体作品を発表する。作品の生み出す中で、線を重ね、描くという行為の反復や、小さな破片を積み上げて塊を作るという献身的行為を、女王に尽くす働きバチが自身と外界をつなぐものと似た捕らえ方である、と永岡氏は表現している。
「真社会性」とは種の中に女王蜂や働き蜂などの階層をもち、社会的構造がある昆虫の中でも、子孫を増やさず働くだけの不妊階層が存在するハチなどが存在する特殊な社会性のこと。
実在と想像の狭間にいるかのような動物や昆虫、森がたたずむ永岡氏の不思議が広がる空間が広がる展覧会だ。
永岡大輔 個展『曖昧な庭』
2008年4月3日(木)~5月6日(火)11:00~20:00
会場:hpgrp Gallery 東京(東京・表参道)
料金:無料