4.26は原発について考える日、ポレポレ東中野にて原発特集上映

4月26日ポレポレ東中野にて『4.26オールナイト』が開催される。同上映イベントは、1986年の4月26日に起きたチェルノブイリ原発事故に関連した作品を上映し、映画を観ることで原発を再考するという企画。

ポレポレ東中野では、毎年4月26日近くの土曜日にチェルノブイリ原発事故を扱った作品である『アレクセイと泉』と『ナタージャの村』を上映している。今年は同館のセレクトにより関連作品を上映するが、来年以降は作品の上映プランを外部の人々に企画してもらい、運営していくとしている。

下記は<4.26>実行委員会による開催によせてのテキスト。

4月26日。1986年にチェルノブイリ原発で事故があった日。

80年代生まれの私たちには、
チェルノブイリという言葉に特別な感情は湧かない。
ただ、その言葉は小さい頃に聞いた覚えがある。

チェルノブイリには草木が生えていないらしい。
チェルノブイリでは奇形の赤ちゃんが多く生まれるらしい。
チェルノブイリにもう人は住めないらしい。
『ナージャの村』『アレクセイと泉』という2本の映画に出会うまで、
チェルノブイリについてほとんど知らなかった。

『ナージャの村』には、人間の作り出した毒をも凌駕する大地の息吹が映っていた。『アレクセイと泉』は、原発に頼って生きている私たちに見えた本物の奇跡だった。

今私たちの生活に欠かせない電力は、原子力で作られている。
つまり、チェルノブイリの事故の恐怖は、私たちの暮らしと隣り合わせにあるということ。
それは知っていても、私には電気の無い生活なんて考えられない。
この現実をどうしたらいいんだろう。

その事故は今から22年前の晩春に起こった。
私たちは9.11や8.15、また8.6、8.9と共に
その日付を心に刻んでおくべきなのかもしれない。
4.26。
私たちはこの日を毎年、ポレポレ東中野で思い出してみたい。

知らないまま、考えないまま過ごしていることに少しでも近づくために。
<4.26>実行委員会

『4.26オールナイト』
2008年4月26日(土)OPEN 23:15 / START 23:30(終映5:54予定)
会場:ポレポレ東中野
料金:学生2,000円 一般 当日2,500円 前売2,000円
上映作品:
『ゴジラ』(1954年 / 97分)
『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』(1984年 / 105分)
『原発切抜帖』(1982年 / 45分)
『アレクセイと泉』(2002年 / 104分

(画像:『アレクセイと泉』(2002年 / 104分))

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