北欧の巨匠ロイ・アンダーソン監督による『散歩する惑星』以来の7年ぶりとなる長編劇映画『愛おしき隣人』が、4月26日(土)から公開される。
舞台は北欧のとある街。街の住人たちは、ロックスターとの結婚を夢見る少女、世界で一番ついてない夫婦、誰からも愛された事のない男、「誰も私を理解してくれない!」と泣き叫び歌い出す女、困窮した家計を静かに嘆く精神科医…など様々。
一生懸命に生きているけど、今日もやっぱりついてない彼ら。顔を白くぬられた登場人物達が静かに語れば語るほど、その物悲しさと人間のかわいさに心を惹かれてゆく。
ほどんどの映像を監督自らが所有するスタジオで撮影し、俳優もほとんどが素人という、最近の映画には珍しいほどの手間ひまがかけられており、独特の世界観をつくりあげている。
一風変わった住人たちをユーモラスな音楽にのせて、とぼけた笑いと、圧倒的オリジナリティで普遍的な人間愛を描いた作品。たくさんの不幸も幸せな日常のうえに成り立っている。そんな事に気づく自分に会えるかもしれない。
『愛おしき隣人』
2008年4月26日(土)より、恵比寿ガーデンシネマにて一挙ロードショー
配給:スタイルジャム、ビターズ・エンド
脚本・監督:ロイ・アンダーソン
キャスト:エリザベート・ヘランダー、ヤン・ヴィクブラダー、ヨルゲン・ノーホール、ジェシカ・ランバーグ、ビョルン・イングランド
製作:ロイ・アンダーソン・フィルム・プロダクション、スタイルジャム 他