映像作家、サスキア・オルドウォーバースの透明感と現実味をもった作品展

森美術館が世界各国の才能豊かな若手アーティストを応援するプロジェクト・シリーズ、MAMプロジェクトの第7弾『MAMプロジェクト 007:サスキア・オルドウォーバース』が4月25日(金)から7月13日(日)まで森美術館ギャラリー2にて開催される。

今回はロンドンを拠点に活動する1971年生まれのオランダ人作家、サスキア・オルドウォーバースの作品を展示。オルドウォーバースは込み入ったミニチュア・セットを制作し、それらを用いて撮影する映像作家だ。透明感のある美しくも寂しい不思議な質感の映像は、心地よく魔術のように語り掛けるナレーションとともに、見る者の心の中へ入り込み、自分のことであるかのようにすら感じさせる作品ばかりだ。

描かれる物語の多くは悲劇的でとても奇妙なものばかりだが、実際に報道されたニュースなどがイメージソースになっているため、誰にでも起こり得る可能性と現実味を感じることができる。

オルドウォーバースの作品制作には平均して1~2年を要するため、これまでに発表された作品は9点のみ。同展ではその中から日本初公開となる代表的な2作品が上映される。

『MAMプロジェクト 007:サスキア・オルドウォーバース』
2008年4月25日(金)~7月13日(日)
会場:森美術館ギャラリー2(東京・六本木)
料金:一般:1,500円 学生(高校生・大学生)1,000円 子供(4歳以上~中学生)500円

アーティスト・トーク
2008年4月26日(土) 17:00~18:30
集合場所:六本木ヒルズ森タワー52階 インフォメーションカウンター前
出演:サスキア・オルドウォーバース
※日英逐次通訳付

関連情報
同時開催:『サスキア・オルドウォーバース』展
2008年4月25日(金)~5月31日(土)
会場:オオタファインアーツ

(画像:サスキア・オルドウォーバース《キロワット・ダイナスティー》2000年 ビデオ 6分 ナレーター: ジャン・リー Courtesy: Maureen Paley, London))

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