金沢21世紀美術館にて彫刻家、ロン・ミュエックによる日本初の個展が4月26日(土)から8月31日(日)まで開催される。
ロン・ミュエックは巨大な人間のモチーフや、極小の人間を模した作品で知られるアーティスト。素材やモチーフとの対話に全身全霊を捧げ、髪の毛や皮膚の下の血管まで極限のリアリズムをもって、人間の身体を精密な彫刻で表現する。
その非現実的な作品世界は、現代社会における人間の存在についての批評ともとらえられており、身体と精神、日常と非日常を横断する作品世界は、見るものを不安にも近い不思議な感覚に誘い込む。
同展では日本で初公開されるロン・ミュエックの最新作「ガール」を含む約10点の作品と、アーティスト紹介映像も上映。「創造」と「人間の存在性」の関係という芸術における根源的な問題を見る者に鮮烈に突きつける展覧会だ。
『ロン・ミュエック』展
2008年4月26日(土)~8月31日(日)10:00~18:00
(金・土曜は~20:00)
会場:金沢21世紀美術館(金沢)
休館日:毎週月曜日(4月28日、5月5日、7月21日は開場)5月7日、7月22日
料金:一般1,000円 大学生800円 小中高生400円 65歳以上の方800円