朝日新聞社が主催する手塚治虫文化賞の受賞作品が、5月10日に発表された。
大賞には、2004年よりマンガ雑誌「イブニング」(講談社)で連載されている人気マンガ石川雅之『もやしもん』が選ばれた。『もやしもん』は菌と会話する主人公とその主人公を巡る日常生活を描いた作品。作品は昨年秋にテレビアニメ化もされている。
新生賞は、一台のピアノを巡る群像劇を描き出す作品、島田虎之介『トロイメライ』が受賞。短編賞はこの秋に映画化も決定している大島弓子『グーグーだって猫である』となった。
また、マンガ文化の貢献を表彰する特別賞を大阪府立国際児童文学館が受賞。同館の長年にわたる児童図書やマンガ図書の所蔵、収集と研究を評価された。
今年の審査員は荒俣宏、いしかわじゅん、印口崇、香山リカ、呉智英、萩尾望都、藤本由香里、村上知彦の選考委員がそれぞれの作品を選出している。