1991年より6年間ビースティ・ボーイズを撮り続けた写真集『PASS THE MIC BEASTIE BOYS 1991-1996』にて、一躍世界的に有名になった北カリフォルニア在住のフォトグラファーのアリ・マルコポロス新作展『ザ・チャンス イズ ハイヤー』が、表参道ヒルズの向かいにある「アートとしての写真」を専門に扱うギャラリー「GALLERY WHITE ROOM TOKYO」(ギャラリー ホワイト ルーム トウキョウ)」にて6月13日より開催されている。
80年代から90年代にかけ、ニューヨークのサブカルチャーシーンや若者のエッジの立った生の姿を詩的なコントラストで表現し、一世を風靡したアリ・マルコポロスが今回展示した作品のモチーフは、家族の肖像の他、都会的なスタイルを発信するスケーターやグラフィティアーティスト、そして普段のありのままの日常風景である。
さらにその写真を、モノクロコピーで複写しデータ化して出力。フォトコピー機特有の用紙の質感、インクの載り具合などにより、プリントされたいわゆる「写真」とはまた違った独特なテイストを醸し出している。ローファイで、むしろシンプルなまでに洗練された美しさすら感じることができる。
Dashwood Booksから出版された72ページからなる展覧会と同名の写真集『THE CHANCE IS HIGHER』にも、ゼロックスでプリントされたモノクロ作品40点が掲載されており、100部限定でギャラリーでも販売されている。
アリ・マルコポロス展
『ザ・チャンス イズ ハイヤー(The Chance is Higher)』
2008年6月13日(金)~8月25日(月)11:00~20:00
会場:GALLERY WHITE ROOM TOKYO(東京・原宿)
料金:無料
問い合わせ:03-5774-1911
(投稿:加藤淳也(TOKYOHELLOZ))