国際都市ロンドンの裏世界を映し出した犯罪映画『イースタン・プロミス』が日比谷シャンテ シネ他、全国で公開中だ。
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のビゴ・モーテンセンとデビッド・クローネンバーグ監督が再びタッグを組んだギャングスターもの第2弾となる本作。ロンドンを根城に暗躍するロシアンマフィアの犯罪と、庶民には知る由もないその黒き実態をギリギリまでリアルに描くことにポイントを置いた、じつにスリリングなサスペンスドラマになっている。
クリスマスを目前に控えたある夜、助産師としてアンナ(ナオミ・ワッツ)が働く病院に、身元不明の少女が運び込まれた。少女は出産ののちに息を引き取ってしまい、アンナは少女が遺した日記を頼りにその身元を割り出そうとする。手がかりをたどるうち、アンナはロシアン・マフィアの運転手ニコライと出会い、やがて、日記を通じて「イースタン・プロミス」=人身売買の秘密を知ることに…。
『堕天使のパスポート』でアカデミー賞(R)脚本賞候補となった新鋭脚本家、スティーヴ・ナイトは東欧の人身売買の実態を探り、そこに関係した犯罪組織「法の泥棒」のことを調査するうちに、今回の映画のアイディアを得たという。監督、脚本、俳優の表現力が絶妙なバランスでシンクロし、創り上げられた本作。ロンドンの闇世界が、リアルでシャープな映像美によって紡ぎだされていく。
『イースタン・プロミス』
2008年6月14日(土)より日比谷シャンテ シネ他、全国ロードショー
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
脚本:スティーヴ・ナイト
音楽:ハワード・ショア
出演:
ヴィゴ・モーテンセン
ナオミ・ワッツ
ヴァンサン・カッセル
アーミン・ミューラー=スタール
シニード・キューザック
イエジー・スコリモフスキー
配給:日活
2007年/イギリス・カナダ/100分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD
(画像:© 2007 Focus Features LLC. All Rights Reserved.)
(投稿:根岸達朗(TOKYOHELLOZ))