パトリス・ルコント監督の最新作、恋愛よりも難しいかもしれない「友情」の物語

フランス映画界の「愛の巨匠」、パトリス・ルコント監督の最新作『ぼくの大切なともだち』が、6月14日よりBunkamura ル・シネマ(東京・渋谷)他、全国でロードショー中だ。

フランソワは、自分の誕生日のディナーに集まった全員から「お前の葬式には誰も来ない」と言われ、ショックを受ける。そして反論するうちに、「10日以内に親友を連れてくる」という賭けをすることに。早速、友人たちにコンタクトを取るフランソワだが、そこで誰も彼を親友だとは思っていないことを思い知る。そんな時、タクシー運転手ブリュノの親しみやすさを目にしたフランソワは、彼に人と仲良くなるコツを学ぶことにするが…。

人生の半ばを過ぎて、ある日、ふと自分が孤独であることに気づいたふたりの男を演じるのは、『あるいは裏切りという名の犬』の名優ダニエル・オートゥイユと、『戦場のアリア』で一躍脚光を浴びることとなったコメディ界出身のダニー・ブーン。

もしかしたら、恋愛よりも成立が難しいかもしれない相思相愛の親友関係。誰もが一度は自らの心に問いかけたことのあるシンプルゆえに奥深い人生洞察を、哀愁に満ちたまなざしで精緻に表現したルコント美学の真骨頂ともいえる本作。「愛は金で買えるが、友情は決して買えない」というセリフが、見たものの胸を刺す。

『ぼくの大切なともだち』
Bunkamura ル・シネマ(東京・渋谷)他、全国ロードショー中
監督:パトリス・ルコント
出演:
ダニエル・オートゥイユ
ダニー・ブーン
ジュリー・ガイエ
2006年/フランス/カラー/94分/
配給:ワイズポリシー

(画像:© 2006.FIDELITE FILMS―WILD BUNCH―TF1 FILMS PRODUCTIONS―LUCKY RED./WISEPOLICY)
(投稿:根岸達朗(TOKYOHELLOZ))

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