繊細で残酷な少女たちの心『水の中のつぼみ』6月28日公開

思春期の少女たちの繊細な心や性への屈折した心理を描いた『水の中のつぼみ』が6月28日から、渋谷Q-AXシネマで公開される。

脚本も手がけたセリーヌ・シアマは本作が映画初監督。やせた身体にコンプレックスを持つ15歳の少女である主人公マリーは、大人びた上級生のシンクロナイズド・スイミング姿に憧れ、恋心を抱いていく。自分を犠牲にして尽くすマリーに対して上級生は…。

異性への関心とともに、同性への友情を超えた親密さが芽生える少女たちの心の揺れ動く様、また思春期ゆえの残酷さも描く。

2007年カンヌ映画祭「ある視点」部門に正式出品された本作は『タコの誕生』という一風変わった原題。シンクロナイズド・スイミングの手足を思わせる『タコ』は、フランス語で『厄介なもの』という意味を持つ。女という厄介な生き物ができるまでの心の機微や葛藤、痛みを美しい映像で映し出している。

『水のなかのつぼみ』
2008年6月28日渋谷Q-AXシネマにて公開
監督・脚本:セリーヌ・シアマ
キャスト:
ポーリーヌ・アキュアール
アデル・ヘネル
ルイーズ・ブラシェール
ワレン・ジャッカン
2007/フランス/カラー/35mm/85分
配給:ツイン

(画像:© Les Productions Balthazar 2007)
(投稿:芦田なつみ)

  • HOME
  • Movie,Drama
  • 繊細で残酷な少女たちの心『水の中のつぼみ』6月28日公開

Special Feature

Crossing??

CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?

詳しくみる

JOB

これからの企業を彩る9つのバッヂ認証システム

グリーンカンパニー

グリーンカンパニーについて
グリーンカンパニーについて