日本文学振興会が主催する第139回芥川賞・直木賞の選考委員会が、新喜楽(東京・築地)にて開かれ、芥川賞は日本で中国語講師を務める中国人作家、楊逸の『時が滲む朝』に決定した。中国人作家の芥川賞受賞ははじめてのこと。また、直木賞は井上荒野の『切羽へ』に決定した。
贈呈式は8月22日に東京・丸の内の東京会館で行われる予定。式では正賞の時計と副賞100万円がそれぞれ贈られる。
楊逸は中国ハルビン市生まれ。1987年に留学のため来日し、日本語を習得している。日本語を習得デビュー作の『ワンちゃん』に続き、芥川賞候補は2回目だった。