ラディウムにて、藤芳あい個展『flower under flower』が、7月26日(土)まで開催中だ。
藤芳あいは1975年生まれ。一昨年に制作され、六本木ヴァイスフェルトで大作『Swimming Pool』を発表しデビューした。同作は青い色の樹脂を用いて制作。「プールにたたえられた水」を表現しており、そのあまりの大きさと重量からギャラリーの階段を通過できず、展示のために壁を解体して搬入されるなど話題を集めた。
それから2年が経ち、藤芳が水の次に見つけたモチーフは植物の根。通常では見ることができず、見えている状態ではそれ自体が機能しないという、視覚と存在の関係に藤芳の制作のテーマである「見えないものの境目が見たい」という欲望が投影されている。
新作ペインティングと天井から吊り下げられる大型の樹脂による彫刻が紹介されている。
『flower under flower』
2008年7月4日(金)~26日(土)11:00~19:00
出展作家:藤芳あい
会場:ラディウムーレントゲンヴェルケ(東京・馬喰町)
休館日:月、日、祝祭日
料金:入場無料