タカ・イシイギャラリーにて、川原直人の個展『Ouroboros ウロボロス』が、8月2日(土)から8月30日(土)まで開催される。
個展のタイトルとなっているウロボロスとは、自分の尾を飲み込んで輪になった蛇のこと。川原は「死のイメージにより、逆説的に性愛や若さなどの生のイメージを肯定的に表していると感じる」ムンクの作品を引用し、その絶望感と生命力が入り混じる絵画を再考察している。
川原は、身近にある人物や風景などの写真や映画の場面を忠実に再現した独自の写実絵画を制作。近年では、デューラー、バルテュス、レンブラントなどによる古典的傑作よりイメージを抜粋し、場面を再想定した絵画作品を生み出している。
ギャラリーでの5回目の個展となる本展では、新作ペインティング約5点を展示。川原直人の最新作品を存分に味わうことができるだろう。
川原直人
『Ouroboros ウロボロス』
2008年8月2日(土)~8月30日(土)
会場:タカイシイギャラリー(東京・清澄)
料金:無料
(画像:Naoto Kawahara "Madonna", 2008 oil on canvas 53 x 42cm Courtesy of the artist and Taka Ishii Gallery)