作家、村上春樹の小説『ノルウェイの森』の実写映画化が明らかになった。
『ノルウェイの森』は国内発行総累計部数870万部を誇るベストセラー作品。36言語に翻訳され、世界中で読まれている。
監督は『シクロ』、『夏至』のベトナム出身監督、トラン・アン・ユン。パリでフランス語晩を読み、日本での映画化を思い立ったという。
村上春樹はこれまで同作の映画化を断り続けていたが、トラン監督やプロデューサーとの話し合いを通じて承諾したとのこと。
トラン監督は、「『ノルウェイの森』は、青春の満たされない渇望、過激な主張、死の選択、大人に向かう道程など、誰もがたどる人生の経験を描いた作品です。原作は力強く繊細であり、激しさと優雅さが混沌としていて、官能的かつ詩情に溢れています。つまり、映画化するための数多くの幅広い題材を内包しているのです。私はこの作品を映画化したいと直感したことが、原作の素晴らしさと豊かさの正当な評価に繋がるであろうと信じています。」とコメントしている。
公開は2010年を予定。
(画像:トラン・アン・ユン監督 © zoom_studio)