楳図かずおの恐怖漫画『おろち』が映画化、9月20日(土)より、新宿バルト9、ユーロスペースほか全国で公開される。
100年に一度永い眠りにつくことによって、不老不死の体を保ち、人の世を彷徨い続ける謎の美少女「おろち」。行く先々で起こる、人の業からなる悲劇、惨劇を、時に自らの不思議な力を介入させつつ、「おろち」は見つめ続ける。彼女は天使なのか、悪魔なのか…どこから来てどこへ行くのか…。
監督はJ・ホラーの先駆者・鶴田法男、脚本には『リング』シリーズの高橋洋。美が崩壊していく運命をたどる美人姉妹には木村佳乃と中越典子、悲劇の語り部となる謎の美少女「おろち」には谷村美月がキャスティングされた。彼女らの鬼気迫る熱演には賞賛の声も多く、また楳図ファン的には「よくぞやってくれた!」という見どころが全編に渡り詰まっているといわれ、早くも続編を期待する声も上がっている。
日本のみならず海外のクリエイターたちにも多大な影響を与え、数多く映像化もされてきた同氏の作品の数々。このたびの『おろち』はその中でもとくに怪作として知られており、どろりとした楳図ワールドを堪能するに至高の一本と言えるだろう。
『おろち』
2008年9月20日(土)より、新宿バルト9、ユーロスペースほか全国ロードショー
原作:楳図かずお
監督:鶴田法男
脚本:高橋洋
出演:
木村佳乃
中越典子
谷村美月
山本太郎
嶋田久作
2008年/日本/カラー/107分/
配給:東映
(画像:© 2008「おろち」製作委員会)