ロンドンを拠点に国際的な活躍をしている写真家、米田知子の個展『終わりは始まり』が、原美術館にて9月12日(金)~11月30日(日)まで開催される。
同展は、初公開となる新作シリーズに加え、「Scene」「Between Visible and Invisible」などの代表作を展示、制作活動の全体像を見渡すことができる大規模な個展となる。
「Scene」で米田の写し出す写真の中の風景自体は「なにげない」ものだが、作品のタイトルを知ることで、そこが歴史的な時間や記憶が確実に刻み込まれた場所だということがわかる作品。そういった米田独特の「見えないものを見る」視線が米田の写真の特徴ともなっている。カメラのレンズという機械の視線が表現行為にもたらす可能性を感じることのできる機会になるだろう。
米田知子『終わりは始まり』
2008年9月12日(金)~11月30日(日)
時間:11:00~17:00(水曜日は20:00まで)入館は閉館時刻の30分前まで
会場:原美術館(東京・品川)
料金:一般1,000円 大高生700円 小中生:500円
休館日:月曜日(9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館)
9月16日、10月14日、11月4日、11月25日
月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日振替休館
協力:シュウゴアーツ
(画像上:「ウエディング−中国から北朝鮮を臨む国境の川、丹東」2007年 タイプCプリント76.0x96.0cm (「Scene」から)©Tomoko Yoneda Courtesy Shugo Arts、画像下:「フロイトの眼鏡−ユングのテキストを見るII」©Tomoko Yoneda Courtesy Shugo Arts )