誰もが共感できる子ども時代の不安と冒険心を描いた、現代のおとぎ話

ゴダールの元妻による原作を映画化した、健気な少女の成長を描いた映画『ベティの小さな秘密』が、9月20日(土)より、シネセゾン渋谷ほか全国で順次ロードショーされる。

ベティは幽霊と暗闇が怖い女の子。お姉ちゃんは寄宿学校に入ってしまい、パパとママは離婚の危機。孤独なベティの友だちは、檻に囚われた犬のナッツだけ。ある日、ベティはパパの精神病院から抜け出してきた青年イヴォンを庭の自転車小屋にかくまうことに。パパとママに内緒であれこれと世話を焼くうちに、ほのかな恋心が芽生えたベティだが…。

原作はゴダールの元妻であり、小説家として活躍するアンヌ・ヴィアゼムスキー。監督は15歳の少女の揺れ動く心の模様を鮮烈に描いた『デルフィーヌの場合』のジャン・ピエール=アメリス。脚本は『アメリ』のギヨーム・ローランが手がける。ベティ役には『ぼくを葬る』で映画デビューを飾ったアルバ=ガイアが抜擢された。

誰しもが小さい頃に感じていた自分を取り巻く世界に対する不安や恐れが、情感豊かに表現される本作。かつて幼かった自分が抱えていた、あのほの暗いなにかが呼び起こされるような、繊細なメンタリティに満ちあふれた作品だ。

『ベティの小さな秘密』
2008年9月20日(土)よりシネセゾン渋谷他、全国順次ロードショー

監督:ジャン=ピエール・アメリス
製作:ファビエンヌ・ヴォニエ
原作:アンヌ・ヴィアゼムスキー
脚本:ジャン=ピエール・アメリス、ギョーム・ローラン

キャスト:
アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ
ステファーヌ・フレス
ヨランド・モロー
マリア・デ・メディロス
バンジャマン・ラモン

配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ、アステア

(画像:© 2006 – PYRAMIDE PRODUCTIONS / FRANCE 3 CINEMA / RHONE-ALPES CINEMA)

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