山口情報芸術センター（以下、YCAM）の5周年を記念するシンポジウム『Platform for Future 挑発するアートとメディアのプロジェクト』が、11月1日（土）から3日間にわたって開催される。全シンポジウムが申し込み不要の入場無料となっている。
YCAMでこれまで展示された作品とその制作、そして発信するメディア教育からそれぞれ3つのテーマを設定。専門家やYCAMのスタッフ、アーティストがそれぞれの立場からディスカッションを行う。
1日目は「YCAMコミッションワークの軌跡と展望 ～山口発、世界を巡るアート作品～」と題し、アートユニットのexonemo、アーティストの三上晴子、ICCのキュレーターであり批評家の四方幸子らを招き、グローバル社会のなかで地方の文化施設が果たす役割、アートと情報メディアの今後についてディスカッションする。
2日目は「メディアアートとニュープロダクション ～プロダクション・コミュニティの出現とその可能性～」と題し、オープンソースやwikipediaに代表されるような、特定の企業や組織を越えて多数の人が共作するピアプロダクションなどをはじめとする新しいプロダクションのムーブメントについて考察を行うセッションを展開。サウンド＆ソフトウェア・アーティストの久保田晃弘や、reacTable開発者であるマルティン・カルテンブルネルを招く。
最終日の3日には、ローカリティ（地域性）とメディア環境との関係を、自然や社会に含め、創造的な環境とは何かについて新たな見地から再考する「発想法を発見する ～アートセンターから発信するもうひとつの教育～」。社会学者の鈴木謙介をモデレータに、演出家の阿部初美、IT・音楽ジャーナリストの津田大介らをパネリストに再考察する。
YCAM5周年記念シンポジウム
『Platform for Future
挑発するアートとメディアのプロジェクト 』
2008年11月1日（土）～11月3日（月・祝）
会場：YCAM 山口情報芸術センター スタジオA
「YCAMコミッションワークの軌跡と展望 ～山口発、世界を巡るアート作品～ 」
2008年11月1日（土）14:00～16:30
モデレータ：
福田 幹（YCAM InterLabマネージャー）
パネリスト：
exonemo（アートユニット／2006年「OBJECT B」制作）
藤本隆行（照明家・ディレクター／2007年「true / 本当のこと」制作）
三上晴子（アーティスト／2004年「gravicells - 重力と抵抗」制作）
四方幸子（NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] シニア・キュレータ、批評家）
帆足亜紀（アートコーディネーター、国際交流基金JENESYS Programmeコーディネーター）
阿部一直（YCAMキュレータ）
「メディアアートとニュープロダクション ～プロダクション・コミュニティの出現とその可能性～」
2008年11月2日（日）14:00～16:30
モデレータ：
久保田晃弘（サウンド＆ソフトウェア・アーティスト、多摩美術大学教授）
パネリスト：
マルティン・カルテンブルネル（アーティスト、reacTable開発者、ポンペウ・ファーブラ大学ミュージックテクノロジー・グループ研究員）
フレドリック・オロフソン（作曲家、SuperCollider共同開発者）
ザカリー・リーバーマン（メディアアーティスト、エデュケータ、openFrameworks共同開発者）
福田 幹（YCAM InterLabマネージャー）（予定）
※予定しておりましたフィリップ・トロン氏は都合により、来日が中止となりました。ご了承ください。
※同時通訳あり
「発想法を発見する ～アートセンターから発信するもうひとつの教育～ 」
2008年11月3日（月・祝）14:00～16:30
モデレータ：
鈴木謙介（社会学者、TBS「文化系トークラジオ Life」メインパーソナリティ）
パネリスト：
阿部初美（演出家）
津田大介（IT、音楽ジャーナリスト）
会田大也（YCAM教育普及担当チーフ）
料金：入場無料（申込不要）
