キム兄こと、木村祐一の初監督作品『ニセ札』、昭和20年のニセ札偽造事件を描く

芸人、料理人、俳優などの様々なジャンルで異才を放つ木村祐一が、初めて監督を務めた長編映画『ニセ札』が、来春4月に公開される。本作は、戦後、実際に起きたニセ札事件を題材に、泣き笑いとサスペンスを効かせた木村祐一ならではオリジナルストーリーだ。

題材となっているのは昭和20年代に起きた戦後最大のニセ札偽造事件。山梨県の村(現在の甲府市郊外)がニセ札偽造の本拠地と分かり、元海軍主計中尉、元小学校校長、元陸軍中佐の3人を主犯格に、総勢21名が逮捕された。

時は、昭和20年代。戦後の混乱の中、とある山村の小学校では、生徒に親しまれ、そして惜しみない愛情をそそぐ教頭、かげ子(倍賞美津子)がいた。貧しい生活のなか、知恵おくれの息子の哲也(青木崇高)を女手ひとつで育て、清廉に生きているかげ子に、教え子の大津シンゴ(板倉俊之)がニセ札造りをもちかける。そして、かげ子の参加により、村を挙げての一大ニセ札造りが始まるのだが。

女優、倍賞美津子を主演に迎え、戦後の実際の事件がどう演出されるのか。木村祐一の、新しい挑戦に期待が高まる作品だ。

『ニセ札』

2009年4月、テアトル新宿、シネカノン有楽町他全国ロードショー

監督:木村祐一
企画・原案:山上徹二郎
脚本:向井康介 井土紀州 木村祐一
撮影:池内義浩
編集:今井剛
プロデューサー:渡辺栄二
製作:山上徹二郎

キャスト:
倍賞美津子
青木崇高
板倉俊之
木村祐一
西方凌(新人)
村上淳
段田安則

配給:ビターズ・エンド
製作:「ニセ札」製作委員会、吉本興業、シグロ、バップ、ビターズ・エンド、CELL、リトルモア
35ミリ/ビスタサイズ/DBデジタル/94分

(画像:©2009『ニセ札』製作委員会)

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