2006年に『LOVE』で第19回三島由紀夫賞を受賞した小説家、古川日出男が、「フルカワヒデオプラス」名義にて朗読CD『MUSIC: 無謀の季節』を1月7日にリリースすることが発表された。リリース元は佐々木敦(批評家)が主宰するHEADZより、「耳で聴く文学」とは何かを主題にしたレーベル、GRAM0PHONE(グラモオフォン)からリリースされる。
同作は、『LOVE』の続編として執筆が続けられている『MUSIC』のサウンド版。朗読されるテキストはすべて未発表、いずれ刊行される書籍版とは別の形のオリジナルバージョンになるとのことだ。また、「超強力」執筆陣によるライナーノーツも付属される予定。
また参加ミュージシャンとしてドラムにitoken(d.v.d、トクマルシューゴ&ザ・マジックバンド 他)、ギターに植野隆司(テニスコーツ)、リズムマシーンに戸塚泰雄(『nu』編集者)がクレジットされている。
2006年より「朗読ギグ」を開始し、ZAZEN BOYSの向井秀徳や吉増剛造と競演するなど注目を集めてきた活動の結晶とも言える作品になりそうだ。