1990年より北海道タ張市で誕生した、『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭(ゆうばりファンタ)』。夕張市の財政破綻により一度は休止になっていたが、2008年に18回目として復活した。2009年も開催が決定し、国内外より映画監督、俳優、プロデューサー、映画祭ディレクターなど多くの映画人が夕張に大集結する。
特別招待作品、国際コンペティション、オマージュ上映、特別企画など、ハリウッド大作から邦画、インディーズ作品まで幅広く上映作品が集められ、日本国内でも有数の歴史ある映画祭のひとつになっている。中でも、最近注目されているのが「オフシアター・コンペティション部門」。2008年には、『メゾン・ド・ヒミコ(05)』、『グーグーだって猫である(08)』など数多くの作品を手がける犬童一心監督も審査員を務め、ここで受賞した監督が、その後次々と商業映画デビューを飾るなど、若手監督の登竜門としても高い注目が集まる。
関係者の話によると、開催中は住民、監督、俳優、お客さんが一緒になって、街全体で昼夜問わず「映画」を合い言葉に盛り上がるそうだ。あの有名な監督や俳優さんまで相部屋で雑魚寝し、その場で新作品が創作されることもあるという。
開催発表に伴い、映画祭ツアーパックも販売が開始。2009年はさらなる盛り上がりになるだろうと、期待が集まっている。極寒の地での熱い映画祭に一度は行ってみたいものだ。
『 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009』
2009年2月26日(木)~3月2日(月)
会場:ゆうばり市民会館、シネサロン、夕張商工会議所ほか夕張市内会場
主催:
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭実行委員会
特定非営利活動法人ゆうばりファンタ