独特の写真観によるモダンランドスケープと大型プリントの美しさ『ランドスケープ柴田敏雄展』

独特の写真観による「究極のモダンランドスケープ」を撮り続ける写真家・柴田敏雄の国内初の美術館個展『ランドスケープ 柴田敏雄展』が、東京都写真美術館にて2008年12月13日(土)から2009年2月8日(日)まで開催される。

柴田は1949年生まれ。ベルギーに留学し、帰国後はダムやコンクリートに覆われた造成地など人工的に変容された風景を独特の視点で捉えた写真で注目され、1992年にはその年に写真界に一番影響を与えた新人に贈られる木村伊兵衛写真賞を受賞している。

柴田の作品を一目見たとき、まずはその不思議さと、柴田独特のフィルターを通した「現代の風景美」の圧倒的な美しさに惹かれる。しかしその中には日本ならではの風土や社会問題を想起させるものが同時に存在しており、見るものに強い印象を与えてきた。

本展では代表作から最近のカラー作品まで約70点を展示。海外の多くの美術館にも作品が収蔵されており高い評価を得ているにも関わらず、国内の美術館においてその軌跡を辿る機会のなかった柴田の活動を振り返る。

また、初の試みとして柴田氏自身による音声ガイドを用意。メディアの表舞台に出ることの少ない柴田の人となりとともに、大型プリント作品の美しさ・緻密さも実感して欲しい。

『ランドスケープ 柴田敏雄展』

2008年12月13日(土)~2009年2月8日(日)10:00~18:00(木・金は20:00まで)

会場:東京都写真美術館・2階展示室(東京・恵比寿)
休館日:月曜(祝日・振替休日の場合はその翌日)、12月29日(月)~1月1日(木)は年末年始休館

料金:一般700円 学生600円 中高生・65歳以上500円
※小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料
※第3水曜日は65歳以上無料
会期中、毎月第1・第3・第5金曜日14:00より担当学芸員による展示解説あり
当日有効の展覧会チケット所持で参加可能

主催:財団法人東京都歴史文化財団、東京都写真美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会
助成:芸術文化振興基金
協賛:ニコン、ニコンイメージングジャパン、ライオン、清水建設、大日本印刷

関連イベント
『新春アーティストトーク』

2009年1月2日(金)、3日(土)14:00~
解説:柴田敏雄

『講演会』

第1回
2008年12月23日(火・祝)14:00~16:00
会場:東京都写真美術館 1階創作室
出演:飯沢耕太郎(写真評論家)×柴田敏雄

第2回
2009年2月1日(日)14:00~16:00
会場:東京都写真美術館 1階創作室
出演:光田由里(渋谷区立松濤美術館学芸員)×柴田敏雄

※当日10:00 より本展覧会半券をお持ちの方に1階受付にて整理券を配布

(画像:"高知県土佐郡大川村" 柴田敏雄 2007年© Shibata Toshio)

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