理想の家と現実の家、その間に存在する奇妙な関係性を描き出す、束芋『ハウス』展

女性現代美術作家・束芋(たばいも)による、理想の家と現実の家をテーマにした『ハウス』展がギャラリー小柳(東京・銀座)にて開催される。期間は、2008年12月20日(土)~2009年2月14日(土)まで。

束芋は1975年兵庫県生まれ。国内外で意欲的に活動を広げ、その存在感のある映像作品は国際的な評価を得ており、ヴェネツィア・ビエンナーレ・イタリア館企画展へ招待作家として出展し成功をおさめた経歴を持つ。コンピュータに取り込まれた独特の手描き線画からなるアニメーション作品は、日本の日常風景における象徴的なイメージをモチーフとしながら、穏やかに見える光景の表層下に潜む現代の日本社会が抱える複雑な問題点を描く。

本展では、2007年ヴェネツィア・ビエンナーレ出展以来初公開となる映像インスタレーション作品『dolefullhouse』と、その共通テーマによって展開される新作ドローイングおよび版画作品を紹介。ドールハウスという現代における「理想の家」と、日常生活を営む「現実の家」との間に存在する、奇妙な関係性へと向う束芋の視線が展開される。

束芋
『ハウス』

2008年12月20日(土)~2009年2月14日(土)11:00~19:00
会場:ギャラリー小柳(東京・銀座)
休廊日:日月祝、12月28日(日)~ 1月7日(水)

オープニング・レセプション

2008年12月20日(土)18:00~20:00

(画像:束芋 "dolefullhouse" (スチル)、2007 ©Tabaimo / Courtesy of Gallery Koyanagi)

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