日本映画界を先導する5人の監督が「こども」をテーマに描いた『The ショートフィルムズ』

井筒和幸、大森一樹、崔洋一、阪本順治、李相日と錚々たる監督が、「こども」をテーマに描いたショートフィルム5篇『Theショートフィルムズ みんな、はじめはコドモだった』が12月23日より有楽町スバル座ほかにて公開される。

本作は、朝日放送の新社屋完成記念事業の一環として製作され、当初劇場公開する予定はなかったが、多くのファンからの熱烈な要望を受けて、急遽劇場公開に踏み切ったようだ。

出演者も豪華で、個性豊かな物語は単に楽しめるだけでなく、それぞれ短い時間の中に現代の日本社会をユーモア且つシニカルに風刺して魅せる各監督の手腕には圧巻である。

「実は、長編よりも短編のほうが語れることが多いのかもしれない」とは大森一樹監督の弁。作品を観ると、それがなるほどと頷ける。井筒監督作『TO THE FUTURE』は、小学校の教育現場をブラックユーモアたっぷりに描く痛快作。大森監督作『イエスタデイワンスモア』は、浦島太郎の子孫から大人にしてもらった息子に母親が恋心を抱く時代劇ファンタジー。

崔監督作『ダイコン』は、老夫婦と娘の日常からにじみ出る家族の絆をユニークな視点で描く。阪本監督作『展望台』は、夜の通天閣を舞台に人生を捨てようとした男と、親に捨てられた少年との心の交流を描く。李監督作『タガタメ』は、知的障害を持つ中年の息子をかかえた父親の切実な思いを笑いを交えて綴る感動作だ。

きっと、各作品に登場する人物の誰かとあなた自身が重ね合わせられるだろう。そして本作を観終えた後、あなたが「こども」だった時代に置き忘れてしまった大切な何かに気づかされるはずだ。

『The ショートフィルムズ みんな、はじめはコドモだった』

2008年12月23日(火・祝)より有楽町スバル座ほか全国順次公開

『TO THE FUTURE』

監督:井筒和幸
出演:光石研

『イエスタデイワンスモア』

監督:大森一樹
出演:
高岡早紀
佐藤隆太
岸部一徳

『ダイコン~ダイニングテーブルのコンテンポラリー』

監督:崔洋一
出演:
小泉今日子
細野晴臣
樹木希林

『展望台』

監督:阪本順治
出演:
佐藤浩市
小林勇一郎

『タガタメ』

監督:李相日
出演:
藤達也
宮藤官九郎
川屋せっちん

主題歌:“おやすみベイビー”/風味堂(スピードスタ−レコーズ)
製作:朝日放送
配給:リトルバード

©2008朝日放送

(画像上から:『TO THE FUTURE』、『イエスタデイワンスモア』、『ダイコン』、『展望台』、『タガタメ』)

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