世界のアニメーションの歴史にチェコアニメの名前を刻んだ巨匠たちから、現在も活躍するヤン・シュヴァンクマイエル、イジー・バルタといった監督たちに至るまで、日本未公開の作品や貴重な制作中の映像、珠玉のエピソードを含むドキュメンタリー作品『チェコ人形アニメの巨匠たち』 がユーロスペースで公開されている。
共産主義の時代、表現の自由を奪われたチェコの芸術家たちが唯一、その自由を許されたのが子ども向けの作品だった。彼らが子どもたちに向けた情熱は、時代や社会を超えて脈々とチェコの人形アニメ監督たちに引き継がれ、奇跡のような作品を次々に誕生させている。
愛くるしい人形たちの仕草をみているだけで心が温まるチェコアニメーション作品。彼らの想いと、人形たちがその手からつむがれる瞬間を、この機会にぜひ目に留めておきたい。
『チェコ人形アニメの巨匠たち』
2008年12月20日(土)~2009年1月16日(金)、渋谷ユーロスペースにてレイトショー
監督:ブジェチスラフ・ポヤル
出演:
イジー・トルンカ
ブジチェスラフ・ポヤル
ヘルミーナ・ティールロヴァー
カレル・ゼマン
ヤン・シュヴァンクマイエル
イジー・バルタ
配給:アット・アームズ