作者の感覚を追体験する映像世界、鷺山啓輔展『明滅して刻画』

映像を主軸に多彩な表現を展開する1977年生まれの注目作家、鷺山啓輔の個展『明滅して刻画』が、吉祥寺のArt Center Ongoingで1月18日(日)まで開催されている。

鷺山は、写真や文章、木片や自作の模型といった立体物から音響などの様々なメディアを取り入れた映像インスタレーション作品を発表している。それらは鷺山自身が訪れ、五感を通して湖や山などの場所で経験された原体験の再構築でもあり、そこから現れるもうひとつの物語の提示でもあるという。作者自身はそれを「失われた感触」を取り戻し、探る行為と述べている。

鷺山が作り出す空間には遊感・不穏感が漂う。鑑賞者はその空間の中で、作者の感覚を追体験しながらも、まるで映画の主人公になったかのような目線でいつのまにかストーリーのなかに沈んでゆく感覚を覚えるだろう。

会期中はアーティストトーク、シネマチック・スライドショーなどの関連イベントも開催される。

鷺山啓輔展
『明滅して刻画』

2009年1月7日(水)~1月18日(日)12:00~21:00
定休日:1月13日(火)、1月14日(水)(1月12日(祝・月)はオープン)
会場:Art Center Ongoing(東京・吉祥寺)
料金:無料

オープニング パーティー

2009年1月10日(土) 19:00~

『アーティストトーク』

2009年1月17日(日) 19:00~

出演:
鷺山啓輔
小川希(Art Center Ongoing ディレクター)

予約はinfo@ongoing.jpより
参加費:1000円(ワンドリンク付き、要予約、先着30名様)

『シネマチック ・ スライド ・ ショー』

2009年1月18日(日) 20:00~

(画像:本展イメージ画像、2008)

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