高円寺の無人島プロダクションにて、風間サチコ展『昭和残像伝』が行われる。会期は、2月4日(水)から3月14日(土)まで。
風間は木版画の手法を用いて日本の歴史を独自に検証し、近年は美術館や海外のグループ展に参加するなど、注目が益々高まっているアーティスト。
今回は「炭鉱」をテーマに、炭鉱の歴史、そして昭和そのものを検証。さらに風間独特のユーモアもまじえ、「石炭人形」を主人公として、人形の目を通してひとつの物語を展開させる。本展のタイトルである『昭和残像伝』とは、モノクロームとなりつつある昭和時代を丁寧に拾い上げ、木版によって今一度浮かび上げる試みを表しており、白と黒の2色だけではなく、風間特有のグレーグラデーションでの表現を駆使して、昭和という時代の残像を見せるという。
一昨年のテーマだった「満州鉄道」は、昨年のテーマ「ホームレス」「引きこもり」へとつながり、今回のテーマは再び「炭鉱」に移り変わった。風間はこの「炭鉱」の物語を、薄れゆく一時代のものとしてではなく、「今」という時代につながるものとして強烈なイメージで再提示する。
無人島プロダクションpresents
風間サチコ
『昭和残像伝』
2009年2月4日(水)~3月14日(土)
会場:無人島プロダクション(東京・高円寺)
時間:13:00~20:00
休廊日:2月11日(水・祝日)
オープニングレセプション
2009年2月4日(水)18:00~20:00
(画像:©2009 Sachiko Kazama courtesy of Mujin-to Production, Tokyo)