音楽家の両親から生まれた、新進気鋭の現代美術作家ツェ・スーメイ、日本初個展

ルクセンブルグ出身の現代美術作家ツェ・スーメイの日本での初個展が、2月7日(土)から5月10日(日)まで水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される。

ツェ・スーメイは、中国人バイオリニストの父とイギリス人ピアニストの母の間に生まれ、自身もチェロ奏者として活動。作品は、ビデオインスタレーション、彫刻、写真など多岐にわたり、音楽や東西文化をテーマにしたものが多い。2003年には、ベニス・ビエンナーレでルクセンブルグ館に金獅子賞をもたらす。以来、知的なユーモアに溢れる彼女の作品は、世界各地から注目が集まっている。

右の作品は、今回展示予定の、ビデオインスタレーション作品“エコー”(金獅子賞受賞作)。アルプス山脈の大自然の中、彼女が演奏するチェロの音色が、やまびこのようにリピートされ響き合う作品だ。

その他、自分が奏でる音楽がそのまま自分の耳に戻ってくるような形の楽器を映した写真作品“自閉症的アーティスト”など、ユニークな作品が並ぶ。また、川端康成の小説『名人』に触発されて制作した写真作品“名人-川端康成に捧ぐ”も展示予定。

出品予定数は計18点。本展のために制作された新作の大型作品も出展されるという、充実した内容。ツェ・スーメイのこれまでと今が、一挙に見られる展覧会となるはずだ。2月7日(土)には、本人による、アーティストトークも開催される。

『ツェ・スーメイ』

2009年2月7日(土)~5月10日(日)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
時間:9:30~18:00(入館は17:30まで)

休館日:月曜日、ただし5月4日(月・祝)は開館
料金:一般800円
中学生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料

アーティストトーク

2009年2月7日(土)13:30~14:30(開場13:00)
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー内ワークショップ室
定員:80名(先着順)
※通訳付き
※入場料は『ツェ・スーメイ』展に含む

(画像上から:《SUMY》 2001 Su-Mei Tse & Jean-Lou Majerus Courtesy the artists & Peter Blum Gallery, New York、《平均律クラヴィーア曲集》 2001 Courtesy Peter Blum Gallery, New York & Beaumontpublic, Luxembourg、《エコー》 2003 Courtesy Peter Blum Gallery, New York、Tse Su-Mei)

(投稿:天沢もとき)

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