『誰も知らない』、『歩いても 歩いても』などで知られる是枝裕和監督の最新作となる『空気人形』が今秋公開されることが明らかになった。
主人公は古びたアパートで持ち主の秀雄と暮らす空気人形。心が芽生えた彼女は、内緒で街へと繰り出し、そこでさまざまな人々と出会う。ある日、レンタルビデオ店で働く純一と出会い、その店でアルバイトをはじめる。密かに純一に想いを寄せる空気人形だったが...。
原作は2007年に公開された映画『自虐の詩』で知られるマンガ家・業田良家の短編集『ゴーダ哲学堂 空気人形』。長編デビュー作『幻の光』以降は、オリジナル作品を発表し続けてきた是枝監督だが、同作品に惚れ込んで映画化を決意。9年がかりで実現させた念願の作品だという。
主人公の空気人形を演じるのは、映画『リンダ リンダ リンダ』で女子高生バンドのボーカル役を好演したペ・ドゥナ。空気人形の持ち主である秀雄役を板尾創路。そして純一役をARATAが演じる。また、world end girlfriendが手がける音楽も聞き逃せないポイントだろう。
『空気人形』
2009年秋、渋谷シネマライズ他全国ロードショー
脚本・編集・監督:是枝裕和
原作:業田良家『ゴーダ哲学堂 空気人形』(小学館ビッグコミックススペシャル刊)
撮影監督:リー・ピンビン
美術監督:種田陽平
音楽:world end girlfriend(Human Highway Records)
キャスト:
ペ・ドゥナ
ARATA
板尾創路
オダギリジョー
富司純子
高橋昌也
余貴美子
岩松了
星野真里
丸山智己
奈良木未羽
柄本佑
寺島進
製作:「空気人形」製作委員会
配給・宣伝 アスミック・エース エンタテインメント
(画像:空気人形に扮したペ・ドゥナ © 2009『空気人形』製作委員会/写真:瀧本幹也)