新進気鋭のペインター・下平晃道による個展『覚えたての空間』が、吉祥寺のArt Center Ongoingで2月15日(日)まで開催されている。
下平は東京造形大学を卒業後、東京を中心に精力的に活動。動物などをはじめとしたモチーフと、夢の世界のようにあいまいでありながらカラフルな色使いで見る者を惹きこむ作品を制作している。
今回発表されるシリーズはこれまでの作風とまったく異なり、下平自身にとっても個展タイトルどおりの「覚えたての空間」が繰り広げられるという。目に鮮やかな動植物の世界から一変し、うつろでありながらも何かに対しての意思と、不敵な笑みを浮かべた作品たちは、まるでこれまでと鏡あわせの世界を覗き見ているかのようだ。
なお、2月14日には彫刻家・保井智貴とのトークショー、翌日の2月15日には作家のいしいしんじとのライブペイントも予定されている。新境地に足を踏み込んだ先の下平の新たな魅力が初公開される特別な空間にそっと足を踏み入れてほしい。
下平晃道 個展
『覚えたての空間』
2009年2月4日(水)~2月15日(日)
会場:Art Center Ongoing(東京・吉祥寺)
時間:12:00~21:00
定休日:月、火曜
料金:無料
(画像上から:『彼女はあっちから来た』2009、『弟はまだ何も知らない』2008、『いつも一緒についてくる』2009、『だいぶ大きくなったんだね』2009)
(投稿:CINRA柏木)