2009年3月7日(土)から5月10日(日)まで、大阪のサントリーミュージアム・天保山にて、『インシデンタル・アフェアーズ うつろいゆく日常性の美学』展が開催される。 国内外で活躍する現代アーティスト17名の作品を紹介する大規模なアート展だ。
インシデンタル(incidental)とは、「偶発的な」「とるに足らない」などの意味を持つ言葉。 刻一刻と変化する日常生活の中に、うつろいゆく美を見出すことで、普段の何気ない事柄が新たな美意識として甦る。今日の現代アートを見渡してみると、こうした「インシデンタル」な様相を取り込んだ作品が少なからず存在していることに気づく。
同展は「インシデンタル」をキーワードに、ウォルフガング・ティルマンスによる水の動きをそのまま定着したような写真作品“Freishwimmer”や、さわひらきによるミニチュアの木馬が部屋の中をあたかも世界旅行をするかのように動きまわる映像作品“Going Places Sitting Down”、20メートルを超える壁面に、生命を象徴する1から9までの数字を刻むデジタルカウンターが無数にとりつけられた宮島達男の“メガ・デス”などを展示する。
また、本展は同館が初めて取り組む本格的な現代アート展でもあり、より多くの人に楽しんでもらえるよう、「見どころトーク」(毎日開催)や作品解説シートなどさまざまなツールを準備している。 現代アートにあまり親しみのない人も、気軽に足を運んでみてほしい。
CINRA.NETでは、本展覧会の招待券を10組20名様にプレゼントします!
※プレゼントの応募の受付は終了いたしました。
お問い合わせページのメールフォームから、件名を「インシデンタル・アフェアーズ うつろいゆく日常性の美学」と記入し、お問い合わせ内容欄にご住所をお書き添えの上、お送りください。当選は、招待券の発送をもって替えさせていただきます(なお、ご応募いただいたメールアドレス宛に CINRAのメールマガジンを今後お届けいたします)。(応募締切り:2009年3月4日)。
『インシデンタル・アフェアーズ うつろいゆく日常性の美学』
2009年3月7日(土)~5月10日(日)
会場:サントリーミュージアム・天保山(大阪)
時間:10:30~19:30(最終入場は19:00まで)
休館日:月曜(3月30日、4月6日、4月27日、5月4日は開館)
出品作家:
フランシス・アリス
トーマス・デマンド
東恩納裕一
アニッシュ・カプーア
木村友紀
ウドムサック・クリサナミス
宮島達男
トニー・アウスラー
エリザベス・ベイトン
ミシェル・ロブナー
佐伯洋江
榊原澄人
さわひらき
田中功起
ウォルフガング・ティルマンス
横井七菜
横溝静
担当学芸員によるギャラリートーク
会期中の土曜日開催(3月7日、21日、28日、4月11日、18日、25日、5月2日、9日)
定員:約40名
※申込不要・先着順、参加無料(但し、展覧会入場券が必要)
見どころトーク
会期中毎日開催
定員:40名
料金:無料
※所要時間約10分
美術評論家・松井みどり氏によるレクチャー&トーク
2009年3月14日(土)14:00~16:00
潮流の見えにくい1990年代後半から2000年代前半の世界・日本のアートの流れを俯瞰し、今日の美術の現状を検証する。
(画像上から:ウォルフガング ティルマンス《Freischwimmer 24》 2003年 国立国際美術館 © Wolfgang Tilmans, courtesy of Wako Works of Art、さわひらき《Going Places Sitting Down》 Still from DVD, 2004年 ©Hiraki Sawa, courtesy of Ota Fine Arts、宮島達男《MEGA DEATH》 1999年 ©Shigeo Anzai, Courtesy of the Japan Foundation,SCAI THE BATHHOUSE)