森美術館(東京・六本木)にて『万華鏡の視覚:ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクションより』展が、4月4日(土)から7月5日(日)まで開催される。
同展では、現代美術を積極的に支援し優れた作品を収集することで知られるティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクション(ウィーン、オーストリア)と森美術館が協同し、インスタレーションを中心とした展覧会を行う。会場には、960個の電球とアルミニウム、木、鏡によって制作されたカールステン・フラーの作品“Y”をはじめ、国際的に活躍する23組の海外アーティストの主要作品が一堂に会する予定だ。
また、同展の参加アーティスト達に共通しているのは、人間の感覚や認知システムに関心を持って様々な実験を行っていること。彼らは、光、色、音、言語、概念などを用いて、見る者の視覚や聴覚、触覚、空間把握能力などをあらゆる方向から刺激する。
同展の体験を通して、私達は普段認識している「常識」から解放され、万華鏡(カレイドスコープ)のような多角的な視野で世界が見えてくるはずだ。なお、関連イベントとして朗読イベントやalva noto(カールステン・ニコライ)出演のクラブイベントなども開催される。詳細は、オフィシャルサイトを参照してほしい。
『万華鏡の視覚:ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクションより』
2009年4月4日(土)~7月5日(日)会期中無休
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
出品予定作家(アルファベット順):
ジョン・M・アームレーダー
ジャネット・カーディフ
オラファー・エリアソン
トレイシー・エミン
ハリス・エパミノンダ
ケリス・ウィン・エヴァンス
グオ・フェンイー
フロリアン・ヘッカー
カールステン・フラー
イェッペ・ハイン
ジム・ランビー
ロス・カルピンテロス
サラ・ルーカス
サラ・モリス
カールステン・ニコライ
ポール・ファイファー
マシュー・リッチー
ハンス・シャブス
リテュ・サリン/テンジン・ソナム
スゥ・ドーホー
ペーター・チェルカスキー
クラウス・ウェーバー
ハイモ・ツォーバニック
時間:10:00~22:00(火曜のみ17:00まで)※4月28日(火)、5月5日(火)は22:00まで いずれも入館は閉館時間の30分前まで
料金:一般1,500円 学生(高校・大学生)1,000円 子供(4歳~中学生)500円
セッション
『現代アートを社会に開く−コレクターの視点から』
2009年4月4日(土)14:00~15:30
会場:アカデミーヒルズ49、オーディトリアム(森タワー49階)
出演:
フランチェスカ・フォン・ハプスブルク(ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団理事長)
ダニエラ・ジーマン(ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団チーフ・キュレーター)
南條史生(森美術館館長)
モデレーター:荒木夏実(森美術館キュレーター)
※日英・手話同時通訳付
定員:150名(要予約)
料金:一般1,000円 学生・MAMCメンバー500円
クラブ・イベント
2009年4月4日(土)OPEN 19:30 / START 20:00
会場:スーパーデラックス(東京・六本木)
出演:alva noto(カールステン・ニコライ)
定員:200名
料金:先行予約・MAMC 2,500円 当日 3,000円
(画像上から:カールステン・フラー 《Y》 2003年 960個の電球、アルミニウム、木、鏡 Installation view: Thyssen-Bornemisza Art Contemporary. Collection as Aleph, Kunsthaus Graz, 2008 Photo: Jen Fong Photography / T-B A21, 2008、ロス・カルピンテロス 《凍結した惨事の習作》 2005年 コンクリートブロック、コンクリート、テグス Courtesy: Sean Kelly Gallery, New York、マシュー・リッチー 《家庭農園》 2001年 ミクスト・メディア・インスタレーション Courtesy: Stephan White / Andrea Rosen Gallery, New York / White Cube, London、ジョン・M・アームレーダー 《グローバル・ドーム XII》 2000年 12個のディスコ・ボール、電気モーター、12個のスポットライト Installation view: Lichtkunst aus kunstlicht/light arm from artificial light, ZKM Center for Art and Media Karlsruhe, 2006 Photo: Franz Wamhot / ZKM Center for Art and Media Karlsruhe, 2006)
(投稿:天沢もとき)