日本で活躍する映画監督のピンク映画ばかりを集めた企画上映『日本性愛映画史 1965-2008』が、3月20日まで渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催されている。
上映されるのはベルリン映画祭への出品で話題を呼んだ若松孝二監督の『壁の中の秘事』、『おくりびと』でアカデミー賞を獲得した滝田洋二郎監督の『痴漢電車 下着検札』、周防正行監督作品『変態家族 兄貴の嫁さん』、黒沢清監督作品『神田川淫乱戦争』など全42作品。
これだけのピンク映画が一堂に集うのはかつてないことだという。また滝田監督は「ピンク映画は先生であり、学校。社会の縮図でもある。そこから人生を学んだ」とコメントしている。
限られた予算の中で制作されたさまざまな名作たち。時代を感じさせる懐かしい映像とともに、邦画制作のルーツも感じることができるかもしれない。
『日本性愛映画史 1965-2008』
2009年2月28日(土)~3月20日(金)
会場:渋谷シアター・イメージフォーラム
上映作品(監督名):
『壁の中の秘事』(若松孝二)
『荒野のダッチワイフ』(大和屋竺)
『噴出祈願 15歳の売春婦』(足立正生)
『ニュージャック&ベティ』(沖島勳)
『ブルーフィルムの女』(向井寛)
『濡れ牡丹 五悪人暴行篇』(梅沢薫)
『(秘)湯の町 夜のひとで』(渡辺護)
『歓びの喘ぎ 処女を襲う』(高橋伴明)
『特殊三角関係』(山本晋也)
『濡れた唇 しなやかに熱く』(中村幻児)
『行く行くマイトガイ 性春の悶々』(井筒和生)
『ラビットセックス 女子学生集団暴行事件』(小水一男)
『痴漢電車 下着検札』(滝田洋二郎)
『地獄のローパー 緊縛・SM・18才』(片岡修二)
『ねらわれた学園 制服を襲う』(渡邊元嗣)
『ぼくらの季節』(廣木隆一)
『緊縛鞭とハイヒール』 (北川徹(=磯村一路))
『制服監禁暴行』(福岡芳穂)
『変態家族 兄貴の嫁さん』(周防正行)
『神田川淫乱戦争』(黒沢清)
『愛奴人形 い・か・せ・て』(望月六郎)
『菊地エリ 巨乳』(細山智明)
『アブノーマル 陰虐』(佐藤寿保)
『アナーキー・インじゃぱんすけ 見られてイク女』(瀬々敬久)
『不倫日記 濡れたままもう一度』(サトウトシキ)
『変態テレフォンONANIE』(佐野和宏)
『あなたがすきです、だいすきです』(大木裕之)
『痴漢電車 感じるイボイボ』(今岡信治)
『OLの愛汁 ラブジュース』(田尻裕司)
『痴漢電車 さわってビックリ!』(榎本敏郎)
『白衣と人妻 したがる兄嫁』(上野俊哉)
『濃厚不倫 とられた女』(女池充)
『18才 下着の中のうずき』(坂本礼)
『姉妹どんぶり 抜かずに中で』(吉行由実)
『飯場で感じる女の性』(荒木太郎)
『悩殺天使 吸い尽くして』(国沢実)
『味見したい人妻たち』(城定秀夫)
『痴漢電車 びんかん指先案内人』(加藤義一)
『悩殺若女将 色っぽい腰つき』(竹洞哲也)
『超いんらん やればやるほどいい気持ち』(池島ゆたか)
『鍵穴 和服妻飼育覗き』(深町章)
『わいせつステージ 何度もつっこんで』(後藤大輔)