昨年4月に開催された、第30回グラフィックアート『ひとつぼ展』(公募展)でグランプリを受賞した香本正樹の個展「間でゆれる」が、3月9日(月)から26日(木)までガーディアン・ガーデンで開催されている。
香本は武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科金工専攻に在籍。鉤針とレース糸を用いて「編む」という行為によりグラフィカルな作品を生み出す、独創的なスタイルの作家だ。
グラフィック的な配色と増殖するイメージを抱かせる抽象形態をもつ香本の作品は、既存の「編み物」のイメージを払拭し、新しい「表現」にまで昇華させている。母や祖母の影響から幼少時よりレース網みをしていたが、その伝統的な技法に自分なりにアレンジを加え始め、現在のような作品に発展させていったという。
同展は『ひとつぼ展』のグランプリ受賞後、1年の制作期間を経て開催。香本作品の最新系を垣間見ることができるだろう。
第30回グラフィックアート『ひとつぼ展』グランプリ受賞者個展
香本正樹展
「間でゆれる」
2009年3月9日(月)~3月26日(木)
時間:12:00~19:00
会場:ガーディアン・ガーデン(東京・銀座)
休館日:日曜・祝祭日
料金:無料
(投稿:天沢もとき)