フォトコラージュから生み出される現実と虚構のインスタレーション『高木こずえ展』

1985年生まれの若手作家・高木こずえによる展覧会が、馬喰町のギャラリー「TARO NASU」にて3月21日(土)まで開催されている。

高木は人間が見たままのようにシャープな視線から切り取られた「ストレートフォト」と、その対極ともいえるデジタル技術を駆使した作品群をこれまでに発表しているアーティスト。写真をベースにしながらも旧来の写真の枠に収まらない制作手法で注目を集め、2006年のデビュー直後にはキヤノン、エプソンの二冠の同時受賞を遂げている。

今回の展示は高さ3mの大作と、それらからこぼれ落ちたかのような断片的なイメージをもつ10数点で、画廊全体にインスタレーションを展開している。

写真を重ねながら生み出される高木のフォトコラージュ作品からは、写真というものが現実と虚構の錯綜する幻影であることを再認識させてくれるだろう。

『高木こずえ展』

2009年2月27日(金)~3月21日(土)
会場:TARO NASU(東京・馬喰町)
時間:11:00~19:00
休廊日:日、月曜、祝日
料金:無料

(画像:© Cozue Takagi 2009 Courtesy of TARO NASU)

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