パレスチナを侵攻したイスラエル軍兵士の声を記録したドキュメンタリー映画『沈黙を破る』が、5月2日(土)よりポレポレ東中野にて公開される。
『沈黙を破る』とは、イスラエルの元将兵たちが自らの加害行為を告白した写真展のタイトル。絶対的な権力を持つことで、しだいに人間性や道徳心を失い「怪物」となっていった戦場の人々から、戦争がどれだけ簡単に人格を変えてしまうかを感じることができるだろう。
数100時間にも及ぶ映像を、長編ドキュメンタリー映画として完成させたのは、ジャーナリストとして20数年にわたりパレスチナ・イスラエルを取材してきた土井敏邦監督。
パレスチナ問題を遠い場所で起こっている無関係な出来事ではなく、われわれと同じ「人間」が引き起こす、普遍的な問題として捉えている。恐ろしさを感じさせる骨太な力作となっている。
『沈黙を破る』
2009年5月2日(土)よりポレポレ東中野にてロードショー
監督・撮影・編集:土井敏邦
製作:山上徹二郎
製作・配給:シグロ
初日舞台挨拶
2009年5月2日(土)
ゲスト:土井敏邦監督 ほか
※5月23日(土)より、全4作『届かぬ声ーパレスチナ・占領と生きる人びと』も同時公開
(画像:©『沈黙を破る』)