60年代に赤瀬川原平らとともに活躍した現代美術家、中西夏之個展『背・円』

日本の現代美術を代表する作家の一人、中西夏之による個展『背・円』が、東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEにて開催中だ。

中西は60年代、赤瀬川原平らと作った前衛芸術グループ「ハイレッド・センター」で活躍。その後、絵画を表現の中心として活躍し、昨年度開催された『横浜トリエンナーレ』で発表した絵画によるインスタレーションも高く評価されている現代美術作家だ。

同展は鮮烈な強さに満ちた近作の大型ペインティングを中心に、小作品も含めた未発表作品で構成。04年に同ギャラリーで開催された個展から、現在に至るまでの軌跡が再確認できる貴重な展示内容となっている。

紫色のアブストラクトの円で描かれる抽象絵画に見る、現代空間と絵画空間の緊張関係。キャンバス上に反映されるのは、日々進行していく中西の思考の連鎖と、流れゆく変化の過程ととらえることもできるだろう。

中西夏之
『背・円』

2009年4月17日(金)~6月6日(土)
会場:SCAI THE BATHHOUSE(東京・日暮里)
時間:12:00~19:00
休廊日:日、月、祝日
料金:無料

(画像:「背・円 - VII 05」、2005年、キャンバスに油彩、181.7 x 227.3 cm)

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