5月13日から開催される『カンヌ映画祭・監督週間』のラインナップが発表された。
オープニング作品に選ばれたフランシス・フォード・コッポラなどの作品と並び、日本からは、諏訪敦彦とフランスの俳優イポリット・ジラルドが共同監督した日仏合作映画『ユキとニナ』が選出。過去に発表された作品が同映画祭を始め、国際的にも高い評価を受ける諏訪と、フランスの名優による国境を越えた才能の融合が、カンヌの舞台にどんな反響をもたらすのか期待が集まる。
同作は、フランス人の父親と日本人の母親との間に生まれた「ユキ」と、友達のフランス人「ニナ」の関係を通して、「親子、家族、夫婦とは何か」を真摯な視線で捉えた作品。ユキとニナのピュアでみずみずしい感性が、苦悩に満ちた大人たちの心をしだいに和らげていくヒューマンドラマとなっている。
今年も粒ぞろいの話題作が集まった同映画祭。秀逸な受賞作の誕生を楽しみに待ちたい。
『ユキとニナ』
2009年全国ロードショー
監督・脚本:
諏訪敦彦
イポリット・ジラルド
キャスト:
ノエ・シャンピー
ツユ・ブリッドウェル
イポリット・ジラルド
製作:コム・デ・シネマ(フランス)、ビターズ・エンド(日本)