第22回三島由紀夫賞と山本周五郎賞の選考会が本日19日行われ、三島由紀夫賞は、前田司郎『夏の水の半魚人』(扶桑社)、山本周五郎賞は白石一文『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』(講談社)に受賞が決定した。
三島由紀夫賞を受賞した前田は、1977年東京都生まれの劇作家。和光大学人文学部在学中に劇団「五反田団」を旗揚げ。2005年『愛でもない青春でもない旅立たない』(講談社)で小説家デビュー。また、2008年戯曲「生きてるものはいないのか」で岸田國士戯曲賞を受賞している。
今年の同賞の選考委員には小川洋子、川上弘美、辻原登、平野啓一郎、町田康が務めた。贈呈式は6月26日に虎ノ門のホテルオークラで行われる。