死後15年経った現在もラテン音楽界に影響を与え続けている歌手、エクトル・ラボーの生涯を描いた作品『エル・カンタンテ』が、7月よりシネスイッチ銀座ほか全国ロードショーされる。
音楽界での成功を夢見て、17歳で故郷プエルトリコからニューヨークにやって来たエクトル。情感あふれる美声でナイトクラブに集まる人々を虜にしながら、60年代後半のサルサムーブメントに乗り、瞬く間にスターへの階段を駆け上がっていく。しかし、輝かしい成功の裏で、ドラッグや酒に溺れ、約束を破り、かけがえのない家族を失い、やがて自殺未遂まで起こすなど精神を病みながら破滅の一途を辿っていった。
主役のエクトルを演じるのはサルサ界の人気歌手、マーク・アンソニー。そして映画の語り部を担うエクトルの妻プチを、本作のプロデュースを手がけるジェニファー・ロペスが演じる。なお、マーク・アンソニーはジェニファー・ロペスの現夫。
監督は、サルサ歌手の栄光と挫折を描いた『クロスオーバー・ドリーム』や、ストリート詩人ミゲル・ピニェロの伝記映画『ピニェロ』などで知られるレオン・イチャソ。自身もその渦中にいたというサルサ全盛期のニューヨークの熱気を、色鮮やかな映像でスクリーンに焼き付けている。
『エル・カンタンテ』
2009年7月よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
監督:レオン・イチャソ
キャスト:
マーク・アンソニー
ジェニファー・ロペス
配給:アートポート
(画像:©2006 R-Caro Productions, LLC. All Rights Reserved.)