レディメイドな印刷物の反復と再構築で作られる思想や欲望、市川健治個展『花と夢』

吉祥寺のArt Center Ongoingにて、市川健治個展『花と夢』が、6月28日(日)まで開催されている。

1967年生まれの市川は、1990年代後半にアーティストとしてデビューした後、数多くの展覧会を開催しながらキャリアを重ねてきたアーティスト。

「私の作業の大半は、レディメイドの印刷物を切り抜き、貼付ける、ただそれだけのことに終止しています」と本人が語るように、市川の作品は既存のイメージの断片を集積・再構築することで生まれている。その断片は「唇」や「乳房」などの象徴的な意味をもつものや、植物や建造物のように無機的な様相のものなど様々だ。

執拗なまでの繰り返しや反復を重ねる手作業で作られるそれらの作品からは、テクノロジーやデジタル技術といったものに対する市川の抗いも感じることができるだろう。会期中は関連イベントも多数開催される。

市川健治
『花と夢』

2009年6月17日(水)~6月28日(日)
会場:Art Center Ongoing(東京・吉祥寺)
時間:12:00~21:00

定休日:月・火
料金:無料

『William&NG企画ライブ』

2009年6月19日(金)19:30~

出演:
幕内純平(口琴)+林隆史(ギターfrom Qui)、紙田昇(Kdance)+?
William&NG
料金:要1ドリンク投げ銭制

オープニング パーティー

2009年6月20日(土)19:00~

Pre Ongoing School

2009年6月21日(日)19:00~

作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。お好きなケーキとお飲物
がついてきます。
料金:1,500円(ケーキとドリンク付き、先着30名様)

ゲストトーク

2009年6月27日(土)19:00~

ゲスト:都築 潤(イラストレーター・アイキャッチャーデザイナー)
定員:先着30名
参加料:1,000円(要予約、1ドリンク込み)

(画像上:『ステンド・リップ』フォトグラビア、グロスメディウム、パネル(2008年)、画像中:『活け花』フォトグラビア、グロスメディウム、パネル(2004年)、画像下:『チューリップ』フォトグラビア、グロスメディウム、パネル(2009年))

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